環境への取り組み

環境に対する基本考え

環境理念

ニッコングループは、健全な事業活動を通じた「地球環境の保全と維持」を社会的責任と考え、環境と調和した社会を実現するよう、継続的な環境改善活動に取り組みます。

環境方針

  1. 「2050年カーボンニュートラル」の実現に向けて、グループの知恵と技術を結集し、環境負荷低減活動に取り組むことで社会的責任を果たす。
  2. 環境関係法令等を遵守し、輸送の効率化、再生可能エネルギーへの転換、環境配慮型設備の導入など、自主的な改善計画を策定し継続的に推進する。
  3. 持続可能な循環型社会の実現に向けて、ステークホルダーと連携・協力することにより、国家・地域社会に貢献する。
  4. 当社グループは、CO2削減に関する数値目標および具体的削減施策を策定し、達成へ向けた取り組みについて、ステークホルダーへ積極的に開示する。

環境負荷の低減

グループ行動方針「環境問題に積極的に取り組み、地球環境にやさしい企業を目指します」を基に、人と環境にやさしい物流の取り組みとして、環境に配慮した輸送手段・特殊車両を他社に先駆けて導入しております。1989年より31フィート私有コンテナによる鉄道輸送開始、また2014年よりダブル連結21mトラックをニッコングループで100セットを導入し運用しています。

環境配慮型車両の導入

環境配慮型21mフルトレーラー

21mダブル連結トラック(通称:21mフルトレーラー)は、大型10トン車約2車分の積載量があり、CO2排出量を現行大型車両比で37%削減できる環境配慮型トラックです。また、大型車約2車分を1人のドライバーで運べるため省人化、効率化にもつながります。当社では大幅な輸送効率化と環境負荷低減を実現する「次世代環境対応型」フルトレーラーとして貸切、積合せ、ドライバーの負担軽減となる乗り継ぎ、幹線輸送等に活用し今後も拡大していきます。
2020年6月、群馬県〜佐賀県間の長距離輸送において、トラックから海上輸送へのモーダルシフトを行い、更にトラック輸送区間では、21mフルトレーラーを活用し、大型車2車分の貨物を1人のドライバーで運ぶことで、CO2排出量の削減と輸送の効率化を実現したことが評価され、第21回「物流環境大賞」物流環境保全活動賞を日本梱運輸倉庫(株)が受賞しました。

(株)イトー急行21mフルトレーラー
(株)イトー急行21mフルトレーラー
日本梱包運輸倉庫(株)21mフルトレーラー
日本梱運輸倉庫(株)21mフルトレーラー

ハイブリッド車両の導入

事業活動を通じて社会へ貢献することを社是とする、社会の物流を担う企業の責任として、2022年度方針に、環境に配慮したハイブリッド車両の割合を2%とすることを目標に掲げ、今後も積極的に導入していきます。
当社グループ国内営業トラック3,770車両のうち、90%以上がトレーラー・大型車・中型車であり、EVやハイブリット車が一般的に販売されている小型車は313車(8.3%)とシェアが低い為、2%という目標値となっております。

低公害車の導入
低公害車の導入

モーダルシフト

中核事業会社では1989年より31フィート私有コンテナによる福岡−東京間の鉄道輸送を開始しています。お客様のニーズに合わせた独自のコンテナを開発し、長年にわたり環境負荷低減に努め(CO2排出量:トラック輸送比1/10)、トラックドライバーの負担軽減にもなっています。

JR31ft私有コンテナ
JR31ft私有コンテナ
JR12ftコンテナ 冶具の開発
JR12ftコンテナ 冶具の開発
JRコンテナ輸送のメリット

営業車両燃費向上

中核事業会社では、2004年より「デジタルタコグラフ」を営業車両全車に導入し、データ分析・ドライバーへのエコドライブ教育を強化し、燃費向上に継続的に取り組んでいます。

取り組み内容

  • 無駄なアイドリングストップ
  • 穏やかな発進
  • エンジンブレーキの活用
  • エアコンの適正使用
  • 日常点検でのタイヤ空気圧チェック徹底 等

静脈物流で3R推進を支援

「静脈物流」とは、生産者側から消費者側へ向かうモノの流れとは逆方向の物流のことをいいます。使用済み製品の廃棄や、不要品、副産物などの再利用、再販、再資源化に関するものまで、物流全般が含まれます。近年、環境問題への意識が高まり、循環型社会の形成に向けて環境に関する法規制の整備も進む中、企業において社会的責任として静脈物流システムの構築が課題となっています。
中核事業会社はじめニッコングループは、調達、生産、販売から回収やリユース・リサイクル・廃棄処分までを一貫した流れとして捉え、動脈物流、静脈物流を通じてお客さまの3R(リデュース・リユース・リサイクル)など環境負荷軽減の取り組みを支援しています。

静脈物流で3R推進を支援

省エネルギー 太陽光発電設備の設置

脱炭素社会実現に向けて、ニッコングループでは太陽光発電設備を全国15カ所の倉庫等に設置し、事業活動に活用するだけでなく、クリーンな再生可能エネルギーを増やことで、地球温暖化防止につなげています。今後も新倉庫建設等において設置していく予定であり、クリーンエネルギーの創出に取り組んでいきます。

日本梱包運輸倉庫(株) 太陽光パネル
日本梱運輸倉庫(株) 太陽光パネル
(株)オートテクニックジャパン 栃木開発センター 太陽光パネル
(株)オートテクニックジャパン
栃木開発センター 太陽光パネル

日本梱包運輸倉庫(株) 菊陽営業所【外観】
日本梱運輸倉庫(株) 菊陽営業所【外観】
日本梱包運輸倉庫(株) 菊陽営業所【太陽光パネル】
日本梱運輸倉庫(株) 菊陽営業所【太陽光パネル】

LED照明への切替・導入

倉庫や事務所の蛍光灯・水銀灯をLED照明へ積極的に切り替えを推進しています。また、新設事業所では、LED照明を導入しています。

グリーン経営認証

グリーン経営認証
グリーン経営認証

「グリーン経営認証」制度は、交通エコロジー・モビリティ財団が国土交通省、全国トラック協会と協力し、トラック事業者が自ら環境保全に関する活動を行えるようマニュアルを作成し、それに基づき一定レベル以上の成果をあげた事業者に与えられる認証です。
ニッコングループでは、104事業所(対象事業所の約75%、2021年12月31日現在)で認証を取得しており、対象事業所の100%認証を目指しています。